2016-01-03

2016

明けましておめでとうございます。

昨年、幾度となく書き直しては下書きに入れていた暗めの記事を昨日は強引にまとめて上げてしまったけれど、別に今そんなに悩み苦しんでいるわけではないのです。去年同様、半分仕事しながらのぼっちな年越しだったけど、それなりにゆったり正月を過ごしてます。

この1年はとにかく引っ越しが多かった。3度引越して、4軒の家に世話になった。部屋の内見、賃貸契約、退去前立会、免許証の住所更新、転居届と転入届、国民健康保険の脱退と加入、郵便物の転送届、粗大ごみの手配、ダンボールの荷詰めと開封、水道・電気・ガス・インターネット系インフラの停止や開通工事… そんなことをひたすらループしていたら1年がおわった。地理的には祐天寺 (目黒)→ 阿佐ヶ谷(杉並) → 外神田(千代田) → 根津(文京) という感じ。その都度、生活の最適化を図ろうとした結果なのだけど、無駄が明らかに多かった感は否めない。

引越しの大きな理由の1つは、SOBOという場所に夏頃から席をお借りするようになったからだ。フリーランスとしての動き方は変わらないけれど、Asylの皆さんと職場を共にしながら、何かお手伝いできることがあれば映像担当としてメンバーに加えて頂いている。ギャラリーが併設されてるのもあって自然と多くの出会いがあるし、何より職場があって、日常的に顔を合わせる人がいることのありがたみが身にしみている。

仕事的にも印象深い仕事の多い年だったし、新しい縁にもたくさん恵まれた。
稲葉秀樹さんとの初仕事ANAYI、日本科学未来館での常設展「細胞たち研究開発中」、珍しくディレクションから編集までさせて頂いたWhO、贅沢な音源にひたすら編集を試した松本酒造、集団ダンスで現場が最高に楽しかったふわっとディスコ、池田さんと100人以上の笑顔と丁寧に向き合った福笑い、有楽町MUJIの大画面に大好きなマスクアニメーションで挑めたINFILL 0、最高の制作チームに参加させてもらったAudi@IAA、ソニービルにてプラネタリウムに投影して重ねたサウンドプラネタリウム、憧れだったNHK特番のオープニング映像… などなど。ここに書けない仕事でも濃くて新しい実りがたくさんあった。

特にAudiの一件は初めて外部の本格的なCGのワークフローに微力ながら貢献できたのと、Composition社の方々とドイツまでご一緒させて頂き、個人的には仕事絡みで初めての海外旅行出張となったのもあって強く印象に残った。ドイツとAudi、本当に美しかった。。

一方でプライベートの比重は過去最高に低かったように思う。。フリーなので誰に指示されたわけでもなく、自分で選択を重ねた結果なのだけれど、年末、いざプライベートの比重を上げようとしても何も思いつかず、なんだか思考停止してしまった。年始あたりになって、ふと何かを楽しんだり、楽しみを作るメンタル的体力が限りなくゼロであることに気付いて、これはサボりすぎたな、と反省した。

今年は少し仕事面での新しい動きもありそうなので、しばらくの間は少しペースダウンしつつ考える時間をとりたい。キャパに対する悩みはむしろ大きくなる一方だけれど、それでも落ち着いて考えないことには仕方がない。こんなに抱負がぼんやりとした新年も珍しいなと思いつつ、いろいろ見失わないように、呼吸を整えながら照準を定めていきたい。