2013-12-23

小旅行




金沢・伊豆高原・箱根・大阪あたりに立て続けに行ってきました。
噂に違わず21世紀美術館は素晴らしかった。建物だけでゴハン3杯いけそう。雪吊り中の兼六園も見事でした。

「弁当忘れても傘忘れるな」とは古くから金沢にある言葉らしく、本当に天気がコロコロ変わる。天気予報もあてにならず、急に土砂降りにあったりする反面、予想外の晴れも多くて救われました。

2013-12-02

ハートブレイカロイド



mishmash * Julie Wataiによる楽曲「ハートブレイカロイド」のMVをガビンさん後藤さんと作りました。作業としてはいつも通り編集・コンポジットを担当しましたが、使った頭はモーショングラフィックとか作る時に近かった気がします。自動車教習所って、眺めてるだけでも光景に狂気があって面白い。このインタビューにちらっと制作時の話も出てます。

同時に水尻さんによる「回れ右、逃げるんだ」も公開されています。また相変わらずの動きの気持ちよさで、本当に細かい所にグイグイと自分の意識の先が狭めらてくのが楽しい。こちらもぜひ。

モチーフと技法でやっぱり似てしまったけれど、チップチューン(?)でループもの、というとこれはやっぱり素晴らしいな…と改めて。かかとを鳴らそ、に続きこの数ヶ月はマスク周りでだいぶ鍛えられた気がします。可変線幅のマスクの境界ぼかしがすばらしい。

2013-11-20

テクネ 映像の教科書 DVD BOOK』がいよいよ発売となりました。番組恒例の技法ごとの作品紹介に加え、番組IDのメーキング(コンテや工程など)、そして付属DVDには24回に渡る映像作家によるテクネトライも全収録。番組未公開のID制作風景やボツID集などなど…、内容盛り沢山です。

PARTY川村さんのディレクションのもと、寺島さん坪田さんと3人でデザインしています。自分は文章をいくつか書いたり、DVD内コンテンツのデザインもしています。

今なお番組として続くテクネですが、1年目の制作に携わっていた頃から、テクネは本としてまとまれば素晴らしいものになるのでは…という個人的な期待がありました。実際に映像までついた形で書籍化され、個人的には嬉しい限りです。映像ってなんでもアリですが、技法で体系立てて説明された情報って中々無い気がします。

ちなみに紙媒体を直接つくるのはggg Booksに続き2度目で、今年は自分にとって紙元年でした。(高校の頃にフリーペーパーを作ったりはしたけど…。)紙の種類、印刷手法、インク、出力元データの掛けあわせで深まる世界を垣間見ることができ、楽しい経験となりました。当たり前ながらピクセルベースでなく、ディスプレイよりもずっと解像度が高いのも面白いです。

あと紙出身の人が当然のようにしている、常に紙に出力して、赤を入れつつ紙上で確認する癖は見習いたいと思いました。たとえ最終的な出力先がスクリーンであっても、デザイン要素は一度画面の外に出して考えると、頭の違う部分を使って反芻できそうです。

2013-11-08

ショートケーキ


DJみそしるとMCごはんさんのMV「ショートケーキ」の編集やアニメーションをお手伝いしました。一週間で6回くらいスポンジ作りを撮影して、すっかりスポンジをレシピ無しで作れるようになりました。仕上がりもさることながら、制作中も楽しかったです。最近はエディット+α的な動きが多いです。

今日はAdobeのPLUS ONE DAYこんなことを話してきました。こういうところで人前に出て話すのは初めてだったのですが、見事に緊張しっぱなしで全然まとまった話ができず仕舞いでした。。ごめんなさい。40分て、意外と短い。

ただ思えば中学時代からMacromedia、Adobe大好きっ子として育った身としては、あのような公式の場で一度でもお話させてもらたのはちょっぴり感慨がありました。他の方のようにトークで楽しませるのは難しそうですが、ど直球ど真面目なりに、次があればもう少し上手くやれるはず…。でもひとまずは、もっと人前で恥をかく必要がありそうです。

2013-11-06

かかとを鳴らそ・テクネ


湯川潮音さんの新しいアルバム『濡れない音符』に入る楽曲「かかとを鳴らそ」のMVの編集・助監督をやりました。監督はPARTY川村さん、アニメーター岡本さんのお二方。湯川さんのご自宅を舞台に、6日間に渡って切り絵をコマ撮りしています。

実はカメラマンの志田さん、照明の斉藤さん、AOIプロの方々など、メンツはほとんどテクネID制作チーム。素晴らしく連携のとれた進行でしたが、やはり全尺コマ撮りは撮影も編集も厳しいものがあり…。細かいマスク作業などの効率化ノウハウがだいぶ貯まった気がします笑。現場でも、後々の細かい調整の工程に耐えるようAEのコンポ構成を切りつつ、プレビューを仮組みをしていく過程などが楽しかったです。あと、ここまで細かくカラコレをしたのは初めてな気がします。ここはまだまだ未熟ですが、好きな部類の作業なので、もっと目を鍛えたいなと。

テクネはというと、実は今年からテクネIDは全て公募になったので、ID制作チームとしての参加は今年の3月まででした。番組新シリーズの企画やテロップデザインにはその後も関わっていましたが、訳あって先月からそこからも抜けることになり…、最後の仕事として『テクネ 映像の教科書』をPARTYのデザイナー2人と一緒に作りました。紙面のデザインをしたり、文章を書いたり、付属DVDのメーキングに登場したりしています。来月発売です。とっても丁寧かつ豪華なつくりになっているので、ぜひ。  

そして9月いっぱいで、去年5月から働いていたPARTYを辞めてフリーになりました。中々SNSなどで言えないまま1ヶ月経ってしまったのですが、有難いことに先月も今月も多忙にさせてもらってます。PARTYではテクニカル・ディレクターだったり、BOWでもAS3やHTMLマークアップがメインで、ここ5年を振り返るとウェブに関わっていたことの方が多い気がしつつ、やっぱり映像やらデザインをチマチマ画面で弄っているのが好きなので、よりそちらに傾倒したいなと思ってます。ただ本当に身一つになってマシンすら無く、突貫でMV撮影中に買いに行ったMBPでずっと作業してますが、流石に限界を感じます…。エディットがメインな仕事が多いのでまだ助かっているけれど、モーションや3D系が来るとまずいです。とってもやりたいけど。

あと最近、こんなことあんなことを話す機会を頂きました。Adobeのセミナーでは登壇もします。
こう客観的に読むと何とも薄っぺらさが拭えませんが、こつこつ頑張ります。

2013-05-02

会話と秩序


数日前、用事があって大阪の祖母の家に帰った。こなれた関西弁で、祖母はよく話す。

話したいところから捲し立てるようにして、聞き手のキャパなど気にせずに、とにかく話す。筋道立っていない上、いつまでも骨子に触れられないことも多く、話題の飛躍も激しい。自分は「さっきの話は今の話の後に起こったのかな」「AさんとBさんは親子なのかな」と白地図に要素をプロットし続けて、聞きながら随時組み替えていくのだけれど、大抵は膨大な入力の量に再構成が追いつかない。せめて肝心な部分だけでも… と質問をするのだけれど、またその会話の中で同じ事を繰り返してしまう。正直、まるで会話にならないこともある。

でも、祖母の話は素敵だ。
部分単位ではあるけれど、情景や感情がありありと想起される。マクロレンズの写真集みたいな感じ。

一方知り合いで、聞いていて関心するほど、本当に理路整然と話す人がいる。突発的に出た話題であっても、その話題が文脈のツリーのどこに位置しているのか、それが繋がる幹や枝の構造説明を (簡潔に) してから話す。驚くのは、話している最中に話題を飛ばす必要が出た場合でも、一息置いて今のツリーを拡張して、改めて全体の構造説明を挟む徹底ぶりだ。

聞き手としては何も困らないし、内容によらず、話の終わりに拍手したくなる。でもこちらはちょっと感情に欠けると感じることがある。

そもそも自分はひどく話が下手なのでどちらでも無いけれど、頑張って話すと、後者に近い。構造を伝えることと感情を伝えることは、線画と着色のようにステップを分けられるものだと思うので、両立も無理じゃない気がする。でも限られた時間や技術しか無い場合、ラフにでも色鮮やかに描くべき時に、写実的で正確な線画に拘ってモノクロになってしまうケースが、特に自分にはよくある。

例えば
「私は毎朝駅前の大通りを通学に使っています。そこに先週末から桜が咲き始めたのを、私は月曜日に目にしました。桜は5部咲き程度でした。花びらは道にも少しばかり落ちていて、色は白くて、とても綺麗でした。」
と言われても、全く綺麗な感じがしない。

対して、
「ポツポツ咲き始めてたよ!白いの!道にも舞ってて、すっごく綺麗だった!」
という話に、周りが「桜のこと?」とか「通りの向こうの学校に通っているの?」と質問を被せて、徐々に概要を明かした方が感情が伝わるし、会話としても楽しい。

この場合は「咲き始めの駅前通りの桜が綺麗だったよ!」と言えば両方満たすし、口調の差も大きいし、例えが稚拙で恥ずかしいけれど、端的にはこういうこと。崩すことによって正確な事実よりも、興奮が伝わってる。前者から後者の自動生成であれば、例えば新聞記事などから要素を抽出して組み替えることでいける気もするけど、人間がそのように振舞いを変えるのは結構難しい。

祖母の場合、流石に質問してゴールに行き着かないケースが多すぎるのでもう少しバランスは取って欲しいのだけれど… でも、まず自分がすべきは話の腰を折って要素の整理を試みるよりも、一緒に感情や情景の活きた会話を楽しめるようになることだなーと思ったのでした。

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ちなみに、前者のセリフはメタ視点な問題も孕んでいる気がする。端的に言うと「ひどい!」ではなく「これはひどい」と言うと伝わる感情が少し欠落してしまう、みたいな話。これも自分の話法で直したいところだけれど、混ぜると話がややこいのでまたいつか。

2013-04-14

REGAME3

今回もPRムービーができました。ジオラマの撮影が楽しかった。
ゲーム内の映像も細々作ってます。



前回とか、前々回とか。



最近は少し忙しい状態が続いています。
人と会って話したり、遠くへ遊びに行ったり、 運動して汗をかいたりしたい。